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保育ママ「はぁと」最上さん(山形)が伝授 Xマスにお菓子を親子で作ろう

2015年12月15日掲載
クッキーに模様を付ける子どもたち。表情は真剣そのもの=山形市・保育ママ「はぁと」
クッキーに模様を付ける子どもたち。表情は真剣そのもの=山形市・保育ママ「はぁと」

 子どもたちが目をキラキラさせて待つクリスマス。今年は親子でお菓子作りに挑戦してみては。山形市西田4丁目の保育ママ「はぁと」の保育士最上恵子さんから、子どもと一緒に楽しみながらクッキーやスコーンを作るこつを聞いた。

 「生活は遊びの延長上にある」と考える最上さん。はぁとでは、日々の保育活動に、おやつ作りや米とぎなどを取り入れている。この日は、1、3歳の4人がクッキー作りを体験した。

 汚れてもいいように、床に大きなシートを敷く。生地は保育士が作るが、「卵を割ると、こうなるよ」「全部混ぜたら、こんな色」などと過程を見せると、子どもたちの反応を引き出せる。黄色がかった生地を見て、「オレンジの匂いがしてきた」と渡部友理ちゃん(3)。最上さんが「子どもたちの表現力ってすごいでしょ」と目を細める。

 志田龍星君(3)は、めん棒代わりのラップの芯を夢中で転がしていた。型抜きは粘土遊び感覚。モミの木やブーツ、雪の結晶などの型で、お気に入りの形に仕上げる。焼き上がったクッキーに、チョコペンなどで模様を付けるのも楽しい。デリトまりんちゃん(3)は「ピンク色が好きなの」とうれしそうにチョコレートを搾り出していた。

長女と豆腐スコーンに挑戦、楽しくておいしくて

記者が娘と作った豆腐スコーン。いびつさが逆に愛らしい!?
記者が娘と作った豆腐スコーン。いびつさが逆に愛らしい!?

 保育園年長児の長女(6)を持つ記者。最上恵子さんお薦めの「豆腐スコーン」を長女と一緒に作ってみた。

 田中可奈子さんのレシピ集に触発され、サラダ油の代わりにバナナを使ってみた。ずぼらな性格なため、ボウルではなく、厚手のビニール袋に材料を入れ長女に手渡す。泥んこ遊びが大好きな長女は、豆腐とバナナの触感が面白いようで、夢中でこねていた。

 バナナが多すぎたのか生地が緩い。手では成形できそうにないので、袋から搾り出すことにした。何とか丸い形に絞り出せたので、二つ重ねて雪だるま風にし、板チョコで目や鼻を付ける。夕食準備で慌ただしい中、ここまで15分ほどでできた。

 オーブントースターがないので、オーブンで15分ほど焼く。夕食の間に出来上がり、食後のデザートに。不格好なものは型抜きで星とハートの形にし、ごまかした。楽しくておいしくて。さらに簡単で洗い物が少なく済むというのも、魅力のレシピだった。

◇クッキー

ホウレンソウ、イチゴ、カボチャの色を生かしてアイシングしたクッキー
ホウレンソウ、イチゴ、カボチャの色を生かしてアイシングしたクッキー

【材料=約30枚分】クッキーミックス1袋(200グラム)、バターまたはマーガリン40グラム、卵1個

【作り方】

  • (1)ボウルに軟らかくしたバターと卵を入れ混ぜる。
  • (2)(1)にクッキーミックスを加え、生地が一つにまとまるように混ぜる。
  • (3)生地を2枚のラップで挟み、めん棒で5ミリほどの厚さにのばす。
  • (4)型で抜き、オーブンシートを敷いた天板に並べる。180度に温めたオーブンで15分ほど焼く。
  • (5)金網の上で冷ましたらチョコペンで模様を描いたり、アイシングしたりしてもいい。

◇豆腐スコーン

【材料=約15個分】ホットケーキミックス100グラム、豆腐50~70グラム、サラダ油小さじ1

【作り方】

  • (1)ボウルに材料を入れ、一つにまとまるように混ぜる。
  • (2)打ち粉(ホットケーキミックス)の上で、好きな形に整える。
  • (3)オーブントースターで7分ほど焼く。
メモ

 保育ママ(家庭的保育事業者)は、市の認可を受けた保育士が自宅などで0~2歳児を保育する事業。受け入れ人数は最大5人。県内では唯一、山形市が行う。市内には現在20人の保育ママがいる。

ノンオイルでヘルシー、田中さんがレシピ集発行

田中可奈子さん
田中可奈子さん

 「子どもにはヘルシーなお菓子を食べさせたい」というママもいるのでは。山形市出身の料理研究家田中可奈子さん=千葉県=が、バターやオイル、生クリームを一切使わずに作るお菓子のレシピ集「ノンオイルだからおいしいお菓子」を発行した。レシピはクッキーやシフォンケーキ、プリンなど約50品。ぱさつきがちな焼き菓子は生地にバナナを混ぜたり、ナッツやシリアルでこくを加えたりと、ノンオイルでもおいしく食べられる工夫を施した。低脂肪、低カロリーのお菓子の中から、クリスマスに向けて子どもと一緒に作れるレシピを紹介する。

「ノンオイルだからおいしいお菓子」は女子栄養大出版部発行、1512円。野口健志撮影。

素朴で自然な味わいのお菓子を紹介する「ノンオイルだからおいしいお菓子」
素朴で自然な味わいのお菓子を紹介する「ノンオイルだからおいしいお菓子」

◇ナッツドロップクッキー

ナッツドロップクッキーは、混ぜた生地をスプーンですくって落として焼くだけ。手軽さも魅力(野口健志撮影)
ナッツドロップクッキーは、混ぜた生地をスプーンですくって落として焼くだけ。手軽さも魅力(野口健志撮影)

【材料=直径3~4センチのもの約24個分】薄力粉100グラム、グラノーラ(市販)100グラム、プレーンヨーグルト大さじ4、ベーキングパウダー小さじ1、アーモンドダイス大さじ4、クルミ10~12個(フライパンでからいりし、粗く砕く)、きび砂糖大さじ1と1/2

【作り方】

  • (1)ボウルにグラノーラとヨーグルトを入れて混ぜ合わせ、残りの材料を順に加えて練らないようにしながら手でざくざくと混ぜる。
  • (2)(1)の生地をスプーンで一口大ずつすくってオーブンシートを敷いた天板に落とす。それぞれ真ん中を指でならし、平らにする。
  • (3)180度に温めたオーブンできつね色になるまで25分焼く。天板のまま冷まし、余熱で中までしっかり火を通す。

◇豆腐クリーム

ほんのり豆の風味が香る豆腐クリーム。スコーンに添えてもいい(野口健志撮影)
ほんのり豆の風味が香る豆腐クリーム。スコーンに添えてもいい(野口健志撮影)

【材料=約300ミリリットル分】絹ごし豆腐1丁(300グラム)、メープルシロップ大さじ4、レモン汁小さじ2、マシュマロ60グラム

【作り方】

  • (1)豆腐は粗く崩して耐熱ボウルに入れ、ラップを掛けずに電子レンジで2分加熱する。ざるにあげて約2時間置き、しっかり水気を切る。
  • (2)フードプロセッサーに(1)、メープルシロップ、レモン汁を入れ、なめらかになるまで混ぜる。
  • (3)別の耐熱ボウルにマシュマロを入れ、ラップを掛けずに電子レンジで1分ほど、全体が膨らむまで加熱する。泡立て器でよく混ぜ、とろとろになったら(2)を加えてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やす。

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