家づくりコラム家識

(23)「理想をかなえて至福のバスタイムを。」

バスタイムを楽しむ男性のイラスト

家族みんなが毎日入るお風呂、一日の疲れを癒すお風呂。最近では、休日も家で過ごす時間が増えたことで“おうち温泉”的な楽しみの一つとして、ますます大切な空間になっているのではないでしょうか。プランニングの際にはLDK重視で、つい後回しになってしまいがちなお風呂ですが、これを機に、より快適なバスタイムについて家族で考えてみませんか。ゆったりと湯船につかりながらテレビや音楽が楽しめる最先端お風呂や木の香豊かな本格ひのき風呂などなど、どんなバスタイムがお望みでしょうか。

1.お風呂の種類は大きく分けて3タイプ

◆システムバス(ユニットバス)

お風呂自体がパッケージ化された浴室で、あらかじめ工場で製作されたパーツ(床、壁、浴槽など)を現場に運び込んで組み立てるため、工期の短さもメリットの一つです。パッケージ化されていると言ってもバリエーションはかなり豊富。細かい指定や調整こそ難しいですが、イメージに近づけることはできます。そして、なんと言っても日々の掃除のしやすさや後々のメンテナンス性にも優れています。

◆在来風呂(造作風呂)

「浴槽はヒノキで、壁は石壁で……」そんなこだわりをかなえてくれるのが、現場ごとに広さや素材、デザインを変えて作る、いわばオーダーメイドの浴室です。在来風呂なら大きな窓をつけたり、露天風呂にしたり、ユニットバスでは到底実現できないわがままも実現可能です。しかし、夢が膨らむ分だけ予算も膨らみますし、日頃のお手入れや将来のメンテナンスが大変というデメリットもあります。

◆ハーフユニットバス

その名称言葉通り、ユニットバスと在来風呂の良い部分を組み合わせた浴室です。浴槽と洗い場、壁の下部分だけがユニットバスのように工場で作られ、壁の上部分と天井は、在来工法のように素材もデザインも自由な組み合わせで施工が可能です。天井に傾斜があってユニットバスが入らない浴室でもハーフユニットバスなら大丈夫。ただ、取扱メーカーや商品がまだ少ないため選択肢は限られてしまいます。

2. 優先順位で決めるお風呂の配置

どんなお風呂にするかもさる事ながら、お風呂を家の中のどこに配置するかも重要なポイントの一つです。一般的には、明るく陽が入りやすい南側に家族が長時間過ごすリビングが配置されるため、必然的にキッチン、トイレ、洗面所、浴室などの水回りを北側に持ってくることが多いようです。でも、それが果たしてベストなのか、生活スタイルに合っているのか、考えてみましょう。

◆「家事動線」優先タイプ

水回りを北側に集中させて浴室をキッチンと隣接させることで家事動線をシンプルに結ぶ家事動線優先タイプ。確かに、料理をしながら洗濯機を回したり、お風呂の掃除をしたり、洗濯物を干したりといった家事を同時進行できる点はとても合理的です。ただし、浴室を北側に持ってきた場合、浴室に陽が入りにくく湿気が溜まりやすいため換気には十分な配慮が必要になります。また、家事も家族で分担する時代、本当に同時進行が必要でしょうか。

◆「リラックス」重視タイプ

お風呂に対するこだわりは、圧倒的に男性が強いようです。一日の疲れをゆっくり癒す場所として、また、休日のリラグゼーションとして特別な空間を求める気持ちもよくわかります。その場合、LDKから少し離れた場所に配置する、陽当たりのいい南側に配置する、そんなプランが考えられます。南側に浴室を持ってきたい時、有力なのが2階浴室プラン。陽当たりも風通しも良くなり、カビにくく掃除も楽になりますし、入浴後は寝室に直行できて、安眠動線もバッチリ!一見、いい事尽くしのようですが、2階の居室スペースが狭くなる、家事動線が悪くなる、洗濯機をどこに置くかなど、新たな問題も出てきます。このプランには家族の理解と協力が必要のようです。

3. 浴室の窓選びのポイント

外を眺める、あかりを採る、風通しをよくする、浴室の窓にはこのような機能が求められます。さらに、空き巣や強盗の侵入を許さない、外からの視線を遮るなどの防犯性や寒さ対策も重要です。そこで、浴室の窓として採用されることの多い窓の種類とその特徴をチェックしてみましょう。

◆引き違い窓

2枚のサッシを左右にスライドして開閉する窓。どちら側に開くことも出来て換気や採光には有効ですが、防犯性や気密性はあまり高くありません。目隠しや格子を付ける、気密性・断熱性に優れた樹脂サッシを採用するなどの対策が必要です。

◆縦すべり窓

ドアのように外に押し開ける窓で、縦に細長い形状でデザイン的にもスッキリとした印象です。開口が大きく風を取り込みやすく、自由な位置で止められるので通風量の調節も自在。ガラスの外側の掃除もラクで、気密性にも優れています。

◆横すべり窓

窓の横方向の上側を軸として外側に押し出して開き、引いて閉じる窓です。開いていても雨が降り込みにくく、日除けにもなり、ある程度視線を遮りながら換気もできます。また、縦すべり窓同様、気密性にも優れています。

そのほか、出窓やルーバー窓、上げ下げ窓など、一口に窓といってもデザイン性も機能性もさまざま。バスタイムやお風呂掃除のシーンを想像しながら、家族みんなが笑顔になれる安全で快適な窓を選びましょう。