家づくりコラム家識

(21)「照明でおうち時間をもっと楽しく快適に!」

ペンダントライトの下でくつろぐ親子のイラスト

冬の寒さと新しい生活様式で外出の機会が減り、家で過ごす時間がますます増えそうですね。そこで、前回同様「家で過ごす時間をより豊かに楽しく快適に」をテーマに、今回は「照明」をクローズアップ。照明一つで部屋の印象や雰囲気が変わる灯りマジックについて考えます。実際に住み始めてから「照明がイメージと違う」「ここにも照明が必要だった」などの後悔がないように照明に関する知識とイマジネーションを広げておきましょう。

1.空間の印象を大きく左右する「色温度」

光の色味を表す尺度のひとつを「色温度」と言います。色温度の低い順から、暖かなオレンジがかった電球色、少し黄色がかったナチュラルな光の昼白色、青みがかったクールな印象の昼光色まで、同じ白色光でもLED照明には微妙な色味の違いがあります。色温度が高いほどクールで涼しい色味というのは意外ですね。

【電球色がおすすめの場所は?】

落ち着いた雰囲気やくつろぎ感を演出してくれるのでリビングや和室、寝室、廊下・トイレなど、リラックスしたい場所への設置や間接照明用としてもピッタリ。また、料理をおいしく見せてくれる色でもあるのでダイニングの照明としてもおすすめです。

【昼白色がおすすめの場所は?】

自然光に近い昼白色は部屋をいきいきとした雰囲気にしてくれるので基本的にどんな部屋にもマッチします。特に、服を選んだり化粧をしたりする部屋にはおすすめ。外に出てみたら色味が違っていたといった失敗がないからです。また、より自然な状態で食品の色が確認しやすく、手元が明るく見えやすいのでキッチンの照明としても最適です。

【昼光色がおすすめの場所は?】

白っぽく青みがかった最も明るい光の昼光色は、脳を覚醒させ集中力を高めると言われているのでオフィスや書斎、勉強部屋などに適しています。また、青白い光は洗濯物の汚れをさらに見やすくしてくれるので洗濯機置き場が独立している場合はおすすめです。

2.調色・調光、組み合わせで雰囲気を変える。

好みや時間帯によって昼光色から電球色まで色味を変えたり、明るさを100%~約5%の間で明暗を調整したり、リモコンひとつで自在にできるLED照明もあります。リビングのように一つの空間でありながら、テレビを観たり、読書をしたり、お酒を楽しんだり……と用途が多彩な空間には打って付けです。また、既存のLED照明の種類では満足できないという場合には、3~4灯タイプに2種類の色の電球を組み合わせて使うという裏ワザもあります。

3.照明器具の種類と特徴

照明と一口に言っても、部屋全体を明るくする「全体照明」や部分的に明るくする「部分照明」、天井や壁に向けた光の反射光で照らす「間接照明」など、照らし方も様々。それぞれの用途に合わせて照明器具も多種多彩です。その中から代表的なものをいくつか紹介しましょう。

【シーリングライト】

天井に取り付けて部屋全体を明るくするシーリングライトは部屋をすっきりと広く感じさせてくれます。リモコンで明るさの調節から光の色まで調整できるLEDシーリングライトが主流で、多目的な空間であるリビングには最適といえるでしょう。

【ペンダントライト】

コードやチェーンで天井から吊り下げる照明器具で、全体照明タイプとダイニングテーブルの上などに吊るす部分照明タイプがあります。照明の位置がシーリングより低くなるため、より強い光で照らすことができ、インテリアのアクセントにもなります。それだけにデザインにはこだわりたいものです。

【ダウンライト】

天井に光源を埋めこんだ照明のことで、シーリングライト以上に目立たず天井をフラットに見せてくれます。ライトの真下を集中的に照らす集光タイプと空間全体に光が広がる拡散タイプがあり、ポイント的に照らしたいか、空間全体を照らしたいかで選択することができます。

【スポットライト】

特定の場所を集中的に照らすスタイリッシュな照明です。細かい作業をする時の手元を照らしたり、壁に飾った絵画やオブジェなどを照らしてディスプレイを引き立てたり、壁面を照らして素材の質感を強調したり、空間に多彩な表情を与えてくれます。また、光を壁に向けることで間接照明風に使用することも可能です。

【ブラケットライト】

壁面に取り付けられる照明器具で、玄関や廊下、階段などに使われるほか、リビングや寝室、吹き抜けなどの補助照明として使用されることも多いようです。種類も豊富で取り付ける場所の雰囲気に合わせて選ぶ楽しさもあります。スポットライト同様、天井や壁面に光を向けて間接照明効果を狙うこともできます。