家づくりコラム家識

⓯「どうしよう?こうしよう!!子ども部屋」

子ども部屋にいる親子のイラスト

「○○ちゃんを新居で育てたい」「そろそろ○○君に勉強部屋を」など、子どもの誕生や成長がマイホーム決断のきっかけになる家庭も多いはず。子どもの人数、性別、兄弟姉妹の年齢差、教育方針など、家族のカタチはさまざまですから、こんな子ども部屋がベストと一概には言えません。そこで、今回は子どもの好奇心や独立心、創造力を育む楽しいアイデアやプランをいくつかご紹介します。これらをキーワードに家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。

【将来間仕切りプラン】

子どもたちが小さいうちは広々とした遊び空間として活用し、個室を欲しがる年齢になったら2部屋に分けられるように、ドアや窓、収納などをシンメトリーに2カ所ずつ配置するプランです。後々、壁で完全に仕切ってしまうこともできますが、同性の兄弟・姉妹であれば可動式のクローゼットなどで簡易的に仕切るという方法もあります。

【スタディスペースを家族でシェア】

ひと頃大きな話題になった“リビング学習”には賛否両論、向き不向きがあるようです。では、リビングの一角あるいは隣、または2階ホールなどに家族共用のスタディスペースを設けるというのはどうでしょう。子どもたちだけではなく、家族みんなが勉強したり、本を読んだり、パソコンを使ったり……。リビング学習より集中でき、個室での学習より親の目が届きやすく、家庭全体に学びの習慣、雰囲気を創り上げることもできます。この場合の子ども部屋は、ベッドスペース+αの広さで十分という点もメリットです。

【ロフト】

子ども部屋に十分なスペースが確保できない時、ロフトを設けることで狭さをカバーすることができます。部屋全体の天井が高くなることで開放感がアップし、逆に天井の低いロフト部分は、秘密基地のようで子どもたちをワクワクさせることでしょう。また、その活用方法もベッドスペース、遊び場、収納などさまざまです。ただ、ロフトは屋根に一番近い場所、夏場の暑さ対策として断熱材を十分に施す、エアコンを設置する、空気の通りをよくするなどの工夫が必要です。

【スキップフロア】

スキップフロアは、同じ空間の中に段差をつけて中2階や中3階気分を演出する方法です。床の高さに変化をつけるだけで空間に動きが生まれ、同じ部屋でも場所によって見える景色が変わる、程よい距離感で家族がふれあえる、階段をイスや棚として活用できるなど、さまざまな楽しい効果が期待できます。例えば、リビングやキッチンとゆるやかにつながるスキップフロアを子ども部屋にするプランは、いつでも家族の気配が感じられる安心感があり、子育て家族にぴったりと言えそうです。

【おうち公園】

ブランコ、すべり台、アスレチック、ボルダリング、家に居ながらこんな遊びができたら子どもたちは大喜びではないでしょうか。一般的には天井を張って隠してしまう梁(はり)を敢えて見せる仕上げにしてブランコを付けたり、ロフトやスキップフロアの階段の一部をすべり台にしたり、子ども部屋やリビングの壁にホールドやフックを付けてボルダリングに挑戦できるようにしたり、家を楽しくするアイデアはいろいろ。これで冬場も雨の日も退屈せずにすみそうです。もちろん安全第一、子どもたちが安心して遊べるように細心の注意をはらってあげてください。