2024年3月29日(金)
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楽しく~レッツ短歌

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楽しく~レッツ短歌
楽しく~レッツ短歌

(2)本紙記者がチャレンジ~題「手」

2020/4/29 13:23

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 山形新聞の記者たちが作った短歌を毎回添削します。初心者でも詠みやすいよう、題を出しています。前回に続き「手」です。

目に見えぬ菌との戦いいつまでか効果も見えずただ手を洗う(30代女)

▼添削例

目に見えぬ菌との戦いいつまでか日に何回もただ手を洗う

 【評】新型コロナウイルスに振り回される日々の現実が、よく描かれています。「いつまでか」「効果も見えず」と、解説する感じがやや気になりますので、場面を出したらどうでしょう。そのほうが詩歌としての力が生まれます。

鉛筆の黒赤ペンの染み紙の傷仕事の勲章僕の手に(30代男)

▼添削例

鉛筆の黒ずみペンの赤い染み紙の傷あり仕事する手に

 【評】手にある一つ一つの具体が、とてもいいです。この事実の描写だけで十分に力がありますので、「勲章」など既成の感動表現は避けたいところ。大事な事実をリズムを整えて表現すれば、すばらしい作品になります。

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