東日本大震災

「日常の一日」東日本大震災から9年 米沢で保育施設運営、福島の女性

2020年03月12日
保育施設内で遊ぶ子どもを見守る辺見妙子代表=米沢市
保育施設内で遊ぶ子どもを見守る辺見妙子代表=米沢市
 経験のない揺れと津波、原発事故を引き起こした東日本大震災から9年となった11日、県内各地で鎮魂と復興の祈りがささげられた。新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、行事は規模縮小、例年と異なる形式を余儀なくされたが、被災者に寄り添い続ける思いが変わることはない。「心の復興が一日も早く訪れるように」。県民は被災県の隣人として、願い続けている。そして被災者の思いは、あの日から変わることはない。

 朝起きて空を見上げた。この時期にしては例年より暖かいが、雲が多かったのが気になった。「子どもたち、外遊びできるかな」。震災発生から9年がたっても普段と何も変わらなかった。「日常の一日」。福島第1原発事故の影響を考慮し、米沢市内で保育施設「青空保育たけの子」を運営している辺見妙子代表(59)=福島市=は語った。

 原発事故以降、放射能の影響を気にしない日はない。被災しなかった人にとって「3・11」は節目の日。時間の経過と共に当時の惨状を思い出す日になっていくのかもしれないが、被災者にとってはあの日を意識しない日はない。だからこそ、世間的にこの日は「9年目の3・11」なのだろうが、辺見代表は「日常の一日」という言葉を使った。

 午後2時46分。近くの寺から鎮魂の鐘の音が聞こえてきたが、保育施設内はいつもと変わらなかった。辺見代表は子どもが遊ぶ姿を優しく見守っていた。そして、こう語った。「同じ過ちを繰り返してほしくない。この日、被災しなかった人には原発事故を忘れない日にしてほしい」と。
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