震災から4年、支援の在り方考える 山形で311ボランティアミーティング
2015年03月15日
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時間の経過とともに変化する支援の在り方について考えた「311ボランティアミーティング」=山形市総合福祉センター
安斎牧子さん(37)は現在、福島県二本松市で夫と息子2人の4人暮らし。震災後の2011年7月、仕事で地元を離れられない夫を残し、3人で山形市内に自主避難した。屋外で思い切り遊ばせられる環境に満足していたが、言葉を覚えたばかりの次男が寝言で父親を恋しがり、一緒に寝ている長男がなだめる様子を見て、福島に戻ることを決意。13年3月にわが家に戻った。現在はNPO法人を組織し、母親が集える場を提供する。安斎さんは「どうにもならない状況を改善するには、不平不満を解消する場所が必要。自分で考え、仲間と考え、行動していくことが大事」と語った。 被災者や避難者のカウンセリングを続ける専門家も講演。「支援する側は相手に寄り添い、共感することは大事だが、同化するのは危険。結果的に自分を責めてしまうケースが多い」などと指摘した。 被災地や支援を続ける人、これから活動に加わりたい人などをつなぐため昨年4月に設立した「311ボラMeeting」(多田曜子代表)が主催した。
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