県内土壌の安全を確認 県と山形大が99地点で放射性物質検査
2014年03月27日
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![]() 共同調査は県土を5キロ四方の格子状に区切り、市街地、集落があるエリアから学校のグラウンドや公園の広場などを選定、▽地表から深さ5センチまで▽深さ5~10センチ―の土壌を分析した。13年度調査では山形市の企業局松原第1ポンプ場から690ベクレル、村山高瀬川右岸と笹谷峠からそれぞれ530ベクレルの放射性セシウムを検出した。 12~13年度の地区別平均濃度は、地表から深さ5センチまでの放射性セシウムは村山地区の145ベクレルが最大で、置賜地区71ベクレル、最上地区37ベクレル、庄内地区4ベクレルと続いた。分析を担当した同大の桜井敬久教授は「県内全域で県の埋め立て処理基準値(1キログラム当たり4千ベクレル)をはるかに下回っている」としている。 一方、県は県内の河川、湖沼などの水域77地点で実施した調査の結果も公表した。水質は全地点で放射性セシウム、放射性ヨウ素ともに不検出。川床の泥を調べる底質調査で馬見ケ崎川の蔵王ダム(山形市)の乾泥から980ベクレルの放射性セシウムを検出したほか、羽黒川の水窪ダム(米沢市)から940ベクレル、須川の睦合橋(山形市)から910ベクレルを検出した。いずれも「健康に影響がないレベル」としている。
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