「花は咲けども」反原発の思い、世界に 長井の影法師発表、英語版CD「3.11」発売
2014年03月10日
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「花は咲けども」の英語版を収録したCDと被災地福島の紀行文集
「花は咲けども」は影法師のメンバーが自らの存在意義を問い直し、「今こそ声を上げてメッセージを発信しなければ被災地の未来はない」との思いで制作した反原発・反体制の歌だ。「花は咲けども 春をよろこぶ 人はなし(中略)うらめし、くやしと 花は散る」と歌う。 英語版はその思いに共感したシンガー・ソングライター植田あゆみさん(27)=東京出身=が歌った。植田さんは2008年に多国籍ボーカルグループ「Women of the World」を結成し世界中のシンガーと手を携え、歌を通して平和の大切さを訴えている。英語版を避難者の悲しみをすくい上げるように切々と歌い、優しく透明感のある声が胸に染みる。 影法師は8日夜、福島県浪江町から長井市に移転した鈴木酒造店長井蔵でコンサートを開催。約50人のファンに英語版のCDを聴いてもらい、日本語版を熱唱した。メンバー4人は「被災者、避難者のことを忘れてはならない。避難者は帰りたいけど帰れないという状況の中で苦しんでおり、切実な思いを歌い続けていかなければならない」と語った。 ![]()
コンサートで「花は咲けども」を歌う影法師のメンバー=8日夜、長井市・鈴木酒造店長井蔵
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