県内の遊休機械が被災地へ 日商プロジェクト、マッチング初成立
2012年02月28日
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遊休機械無償マッチング支援プロジェクトで、県内第1号として被災地の事業所に無償提供されることが決まった自動かんな盤=山形市内
プロジェクトは、地震や津波で生産機械が流失、損壊などした事業所の復興を支援するため、日商が東北6県商工会議所連合会と連携して創設。全国の商工会議所会員事業者から遊休機械を無償提供してもらい、被災事業者の要望とのマッチングを図る取り組み。 被災地の商議所は、事業再開を目指す被災事業者の要望を収集し、必要としている機械を発掘。全国の商議所は、管内事業所から提供可能な機械などの情報を収集し、それぞれ日商のデータベースに登録する。東北6県連は、仙台商議所に機械の“目利き人”を配置。データベースの情報に基づきマッチングを進め、成立した後の機械の輸送までを手掛ける。 これまで、被災事業者からの要望としてデータベースに登録された機械1495件に対し、全国から提供可能として登録された機械は995件。このうちマッチングが成立したのは276件に上る。 山形県連では、準備の整った先月から提供可能な機械の受け付けを開始。これまでに7社から11件が登録された。今回、山形市内の事業所の自動かんな盤や卓上スライド切断機、木工用集じん機など4点が、岩手県釜石市内の一般建築業者の要望と合致した。 同県連は「同じ東北の一員として、被災企業には一日も早く立ち直ってほしい。県内の企業にできる限りの協力を呼び掛けていきたい」と話している。コンプレッサーや溶接機、汎用(はんよう)旋盤、切削工具、電動工具、レンチなどさまざまな機械、工具の他、デスクや椅子をはじめとする事務機なども受け付けている。問い合わせは、同連合会(山形商議所内)023(622)4666。
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