仙山線、23日ごろ全線復旧 県内鉄道、全区間再開へ
2011年04月15日
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JR東日本の里見雅行仙台支社長は14日、仙台市内で記者会見し、仙山線の愛子-山寺間について「23日ごろ運転を再開する」と明らかにした。同線は現在、山形-山寺、仙台-愛子で折り返し運転しており、これによって山形と仙台を結ぶ鉄路が復活。県内関係のJRは全路線全区間で運転が再開されることになる。里見支社長は仙山線について「運転本数や時間はまだ検討中だが、通常ダイヤに近い運行を目指す」と述べた。また「山形新幹線は福島以南の損傷の影響で、地震前のスピードで走れない。しばらくは暫定ダイヤで運行する。通常ダイヤに戻る見通しは立っていない」とした。 県外の在来線では気仙沼、石巻、仙石、常磐の4線が津波で線路や駅舎が甚大な被害を受け、再開見込みが立たない区間も多い。里見支社長は「国や自治体の復興計画と合わせる必要があり、連携していく。廃線は考えていない」と強調した。夏場に向けて危惧される電力不足については「東北電力による計画停電が行われるかどうか分からないが、電力需給が逼迫(ひっぱく)する可能性が想定されるので、状況を見極めしっかり対応したい」と語った。本県関係では陸羽東線(小牛田-新庄)が16日に再開。山形新幹線つばさ(東京-新庄)は12日に暫定ダイヤで再開している。 東日本大震災 記事一覧
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