東北地域は影響言える段階にない 日銀仙台支店長
2011年04月12日
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日銀の福田一雄仙台支店長は11日、日銀本店で記者会見し、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地域について「経済への影響を言える以前の段階だ」と述べ、状況の深刻さを強調した。津波で壊滅的な打撃を受けた太平洋沿岸部に関しては「再建する意志のある企業でさえ、復興の見通しは立たない」と指摘した。 一方で、自動車部品などの主要工場が立地する内陸部は「確実に復旧してくる。サプライチェーン(調達・供給網)の問題は早晩解決する」と語った。 同席した前田純一名古屋支店長は、東海地域の主力である自動車産業について「(部材調達の停滞で)生産停止を余儀なくされている。残念ながら影響は長期に及ぶ」と分析。 宇平直史札幌支店長と丹治芳樹福岡支店長は福島原発事故の風評によって、北海道と九州でも外国人観光客が大幅に減っていると報告した。 東日本大震災 記事一覧
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