芸工大生らが間仕切り設置 避難所の山形市スポーツセンター
2011年04月03日
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避難者の生活スペースに間仕切りを設置する東北芸術工科大の学生ら=山形市総合スポーツセンター
中国・四川大地震で紙製パイプの小学校仮設校舎を建てるなど、世界的に活躍する建築家坂茂(ばん・しげる)さん(東京都)が考案したシステム。坂さんが先月26日に同スポーツセンターでデモンストレーションを行い、希望者への提供を約束。交流がある山形市の住宅建築会社「シェルター」(木村一義社長)が協力して資材を用意し、芸工大の学生約40人が前日から紙の管に穴を開けたり、布を裁断するなど準備した。 この日は、坂さんのスタッフも加わり、厚みのある再生紙でできたパイプを組み、1区画16平方メートルのスペースをつくり出した。芸工大建築・環境デザイン学科2年原舞子さん(19)は「何か自分にできることはないかと思っていたので、喜んでもらえるのがうれしい」と作業に汗を流した。 福島県南相馬市、看護助手鹿仁島栄里さん(25)は「これまでは着替えや、子どもが小さくておむつ交換などで寒い廊下に出て更衣室まで行っていた。少し心が安らぎそう」と語っていた。 坂さんたちは既に宇都宮市などで40世帯分を設置。4日には芸工大生らと共に岩手県で作業を行う。 東日本大震災 記事一覧
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