東根、山辺で灯油の盗難相次ぐ
2011年03月27日
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東根市内の飲食店と山辺町内の民家のホームタンクから灯油計600リットルが盗まれたと27日、村山、山形の両署に届け出があった。県内では22日にも長井市で被害が確認されており、県警は警戒を強めている。東根市東根の飲食店「料理処(どころ)しぶや」では、約450リットルが盗まれた。 村山署などによると、27日午前1時から同5時40分までの間、店舗併用住宅の1階通路東側部分に設置されているタンク(容量476リットル)から灯油が抜き取られていた。 経営者の渋谷和彦さん(54)によると、26日午前9時ごろ、タンクに給油し満タン状態だったという。渋谷さんの長男泰彦さん(28)が東日本大震災の被災地に食料を届けるボランティア活動を行うため、岩手県陸前高田市と宮城県気仙沼市を回って帰宅し、その報告と今後の支援活動について、商工会関係者らと27日午前1時ごろまで店舗内で話し合っていたが、不審な物音などはしなかったという。和彦さんが灯油のにおいに気付き、被害を確認した。 ◇ 山辺町根際、軽貨物運送業長岡利広さん(60)方では、約150リットルが盗まれた。 ホームタンク(容量200リットル)は長岡さん方の裏口、道路に面した場所に設置されている。1月下旬に満タン近くまで詰めていたが、鍵は付けていなかった。 長岡さんによると、26日朝は灯油を使って給湯できたといい、被害に遭ったのは同日の日中以降とみられる。日中は長岡さん、妻ともに不在だった。同日夜と27日朝に給湯できなかったことから被害に気付き、山形署に届け出た。 長岡さん夫妻は「まさかこんな山の方で被害に遭うとは。地震で灯油の入手が大変になっているのは分かるが、盗んだ人の気持ちが分からない」と話していた。 東日本大震災 記事一覧
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