大震災、死者1万人超える 進む復旧、続く避難生活
2011年03月25日
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東日本大震災は25日、発生から2週間を迎えた。各警察本部の午前10時のまとめで、死者は1万19人となり1万人を超えた。家族や親族が警察へ届けた行方不明者は1万7541人で、計2万7560人に上っている。ライフラインの復旧が進む一方で、生活再建の見通しが立たず避難生活を強いられる被災者も多い。政府は住宅や道路などの直接的被害だけでも16兆~25兆円に上ると試算している。 東北、磐越自動車道は全線で通行が可能になり、被害を受けた港もすべて再開、被災地支援の拡大が期待されている。東北新幹線は盛岡―那須塩原間で再開の見通しが立っていない。 下水処理場は計55カ所が機能停止するなど復旧が遅れている。東京電力福島第1原発の事故もあり、1都15県の避難所約1900カ所に約25万人が身を寄せている。 被害の大きい宮城、岩手、福島県警は遺体の所持品などから推測される氏名を公表し、身元の確認を急いでいる。宮城県警は特定につながる所持品がなくても、体格や服装など2000人分以上の情報をホームページで公表。親族からの問い合わせを受け、身元を確認できたケースもあった。 火葬能力は限界に達し、宮城、岩手では土葬を開始。宮城県東松島市では24日までに100体近くを埋葬した。 地震活動も依然活発で、震度5クラスの余震が相次いでいる。 東日本大震災 記事一覧
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