山形大、業務高い評価 20年度・文科省委、SDGs推進など「注目」
文部科学省の国立大学法人評価委員会による2020年度の業務実績評価で、山形大が高い評定を受けた。SDGs(持続可能な開発目標)事業の推進や、戦略的な情報発信などが注目される取り組みとされた。
評価委は各大学が定めている第3期中期計画(16~21年度)の進捗(しんちょく)状況を対象として、業務運営の効率化や財務内容の改善など4項目を6段階で判定した。その結果、山形大と金沢大のみが「特筆」に次ぐ評価である「一定の注目事項がある」を2項目で受けた。山形大の残り2項目は一つ下の「順調」だった。
山形大は学内外のSDGs事業の支援強化を表明。同大と県、山形新聞社の共同宣言に基づいて「やまがたSDGs推進ネットワーク」を組織した。ウェブサイトでは17の目標に対応する研究や教育活動を紹介している。
情報発信では、広報誌や会員制交流サイト(SNS)など複数のメディアを活用して大学に関わる2758人を紹介した。SDGs普及啓発のウェブサイトは閲覧数が740万件のページビューに達した。
新型コロナウイルス関係では、付属病院の外来患者を対象に血清疫学調査を行い、抗体保有状況を公表するなどした。
同大の玉手英利学長は「これまでで一番良い評価を受けたと考えている。新型コロナやSDGsを中心に、大学の取り組みを広く社会に知ってもらうことができた」と話している。
2022/2/9 14:35
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