小国高・早坂教諭のSDGs授業が評価 文科省事業の「レポーター」に選出
国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」を取り入れた家庭科の授業が評価され、小国町の小国高の早坂真央教諭(29)が、文部科学省のプロジェクト「#せかい部×SDGs探究」の「先生レポーター」に選ばれた。全国に5人しかおらず、東北からはただ1人の選出となった。
同プロジェクトは、文科省の留学促進キャンペーンの一環で、SDGsへの理解を深めながらグローバルな学びへの関心を高めることが目的。先生レポーターは、身近な課題から世界を感じられる探究型授業の実践に興味がある教員を対象に募った。特典として、プロジェクトの事務局が授業で扱うテーマの内容に沿った講師を紹介し、無料で特別授業を行えるよう支援する。
早坂教諭は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う休校期間を利用し、関心のあったSDGsに関するオンライン勉強会に参加。休校解除後は、SDGsの取り組みに関連付けた授業やワークショップを行っている。「最先端の活動をしている講師の特別授業を受けてもらいたい」との思いで先生レポーターに応募し、20人の候補者の中から選ばれた。
特典の特別授業は3日、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を通じて行われ、1年生23人が受けた。ごみ問題の専門家が講師を務め、徳島県上勝町での分類の細分化で排出量を減らした先進事例を説明。SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」にもある通り、消費者にも責任がある考え方を解説した。青木蒼空(そら)さん(16)は「これからは、どのようなごみになるのかを考えて買い物をしたい」と話した。
早坂教諭は「生徒の中には『小国には何もない』と考える人もいるが、小国より人口が少ない上勝町でも、意欲次第でチャレンジ可能なことを紹介できた」と述べ、「生徒には今日からできることを実践してもらいたい。これからもSDGsの取り組みを絡めながら授業を進める」と語った。
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