県内 ご当地味覚

県内 ご当地味覚

「県内 ご当地味覚」では、県内各地に伝わる食材や伝統料理について、その由来と栽培・調理法、味わい、旬の時期などを紹介していきます。

薄皮丸ナスの浅漬け 柔らかく、歯触り爽やか

 県置賜総合支庁の山形おきたま伝統野菜に認定されている薄皮丸ナス。南陽市で生まれた長さ約5センチ、幅4センチ弱のかわいらしい小ナスで、6月下旬から9月末ごろまでが旬だ。置賜地方を中心に約700戸が生産に取り組み、年間約500トンを収穫している。同じ丸ナスの窪田ナス(米沢)や民田ナス(鶴岡)に比べて皮が薄くて柔らかく、浅漬けなどに適しているのが特徴。

ゆべし
 南陽市赤湯の居酒屋「南天」(西村一也代表)では、夏季限定で薄皮丸ナスの浅漬けを提供している。塩と砂糖、ミョウバンを煮立てて漬けだれを作り、ビンなどに満杯に詰めた丸ナスの上にかけて2日間ほど漬け込むと、歯触りが爽やかな浅漬けが出来上がる。西村さんは「トウガラシなどを1本一緒に漬けると、辛みが加わってより夏らしい味わいになる。ぜひ試してほしい」と話す。

 【材料】薄皮丸ナス約35個、水1.8リットル、塩180グラム、砂糖300グラム、ミョウバン大さじ1。
2011年6月28日 掲載
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