遺骨収集の真意は国や妻、子を思って、戦って亡くなった「家族」を日本に連れて帰ることだ

山形市 山岸正昭さん

 山岸さんの祖父正雄さんは銀行員、陸軍の予備役で1943年に召集され、満州を経て45年フィリピンに転戦、サマール島で戦死した。偵察活動中、見晴らしのいい丘に登った時に敵の狙撃兵に撃たれたといい、戦闘で遺体は収容できなかった。山岸さんは2017年に発足した県遺族会青年部の初代部長を務めた。県遺族会の高齢化が進み、戦争の悲劇を語り継ぐことや遺骨収集は自分たち孫世代が中心になっていく必要があると語った。

(2017年8月14日付朝刊、当時57歳)

2020/8/12 07:43
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