戦争に安全な場所はなかった

徳島県吉野川市 上野喜典さん

 1945年7月25日、徳島県吉野川市美郷(旧東山村)に米軍機から爆弾が数発投下された。全国各地で空襲が相次いでいた太平洋戦争末期とはいえ、標的になるような軍施設のない山間部の小さな村。時折、米軍機が上空を通り過ぎて空襲警報が鳴るだけで、戦災は都市部の話だと思っていたという。ところが、その日は実際に爆弾が落ち、爆風で飛ばされた岩石や金属片が農作業中の子どもらに直撃した。10人以上が負傷したほか、全壊した家屋も。大戦下の村で最初で最後の惨事となった。2017年、本紙(徳島新聞)取材に語った。当時89歳。

(徳島新聞2020年6月26日付掲載)

2020/7/24 08:59
記事・写真などの無断転載を禁じます
戦後75年、言葉を刻む
[PR]

県内ニュース最新一覧

[PR]