過去三十年は一瞬の夢でした

長井市出身 軍医・桑島恕一(じょいち)

 桑島は1916年生まれ。41年中国・奉天陸軍病院に配属され、約2年後に奉天の捕虜収容所に異動。1年余りの間、軍医として懸命に捕虜の治療に当たった。戦後BC級戦犯に問われ、米兵による虚偽証言で47年2月に絞首刑となった。遺書は悲愴(ひそう)な覚悟に満ちている。「これが最後の便りになるかとも思はれますので(略)一筆認めます」「次代に対する私の責任の一端を果し得た事を思い、安んじて刑の執行を受ける決心です」

(2016年8月10日付朝刊)

2020/7/9 08:13
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戦後75年、言葉を刻む
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