一機が海に突っ込んで、何が変わる。死ぬ意義は何だ
山形市 長岡壮雄さん
長岡さんは1944年秋、9カ月余りの訓練を経て、満州第二航空団の飛行部隊に配属された。着任早々、上官に特攻部隊だと告げられた。身辺整理をしながら命令を待ち、遺品代わりに頭髪とつめを用意した。部隊を離れて新型機の訓練や新隊員を養成する教官に就いた45年8月15日朝、漢江のソ連戦艦への特攻を命じられた。「なぜいまさら」。疑念と憤りを胸に出撃、旋回しながら覚悟を決めたが、特攻は中止となった。
(2006年8月11日付朝刊、当時85歳)
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