山形にフル規格新幹線を

新幹線実現で周遊性高まり連携多様化 4県知事・副知事、シンポで重要性訴え

2017/2/12 09:55
4県の知事、副知事がフル規格新幹線の必要性や効果などについて意見交換したシンポジウム=山形市・ホテルメトロポリタン山形

 奥羽・羽越両新幹線のフル規格化を目的に、両新幹線沿線の山形、秋田、福島、新潟の4県知事、副知事が一堂に会し、山形市のホテルメトロポリタン山形で11日に開かれた初のシンポジウム。パネルディスカッションで4氏は、フル規格新幹線の整備によって東北の周遊性が高まり、地域間連携の多様化につながると指摘。交流人口の拡大など地方創生を推進する上で、両新幹線の重要性をアピールした。

 吉村美栄子山形、佐竹敬久秋田の両県知事と畠利行福島、寺田吉道新潟の両県副知事の4人がパネリストを務めた。「奥羽・羽越新幹線が地域にもたらすものとは」を主題に(1)奥羽・羽越新幹線の必要性(2)整備への期待(3)実現に向けた方策―のテーマで意見を交換。東北・日本海側の将来像を展望した。

 吉村氏は、日本海側が被災地への支援ルートを担った東日本大震災を教訓に、国土軸の形成が不可欠だと説明。奥羽・羽越新幹線の開通によって心理的な距離感が近くなり、人々の通勤圏や定住圏も広がるとし「近隣県との多様な観光のつながりが可能になる」と説いた。

 佐竹氏は、今後のアジア経済圏を展望する上で、対岸貿易の基軸となる日本海側の充実、強化が必要と指摘。畠氏は、福島が東北・奥羽新幹線の結節点になるとし、経済効果や交流人口拡大への期待感を示した。寺田氏も北陸新幹線開業で生まれた新たな周遊性を例示し、日本海側の広域観光の可能性に言及した。

 実現に向けた方策として、佐竹氏は、沿線県でプロジェクトチームを立ち上げ、整備手法や地域ビジョンを国やJR東日本に提案する「東北方式」の導入を呼び掛けた。畠氏は東北全体の将来を見据えた広域的な取り組みを、寺田氏は新潟経由の東北への利用実績づくりを、それぞれ約束した。

 吉村氏は市町村、地域レベルや経済界の重層的な運動と、若い世代の熱意が整備促進をたぐり寄せる重要な要素になると力説。「力を合わせ、知恵を結集し、一日も早い実現を目指す」と締めくくった。

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