渡辺えりの ちょっとブレーク

(160)また山形で歌わせて

2018/8/30 21:59

 生まれ故郷村木沢でのコンサートはお陰様(かげさま)で大盛況でした。協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。

 歌手の山崎ハコさんが、私の長根の家で素晴らしいアルバムをもう3枚も作り、その感謝の気持ちを表したいと、前から村木沢でのライブを熱望していました。

 昨年の長根ライブにはご主人のご病気で参加できず、私ひとりのライブになってしまいましたが、今年は夢が叶(かな)い、2人で歌うことができました。演奏は昨年と同じコントラバスの川本悠自さん、そして珍しい楽器でヤギの皮で作ったバグパイプのガイダを演奏する大野慎矢さん。みんな村木沢が大好きになってくれました。

 7日の山形花笠まつりは急な海外ロケで踊ることができませんでしたが、東京から参加した友人たちは皆興奮していました。

 来年はきっと踊りたいと思います。

 村木沢のライブが終了しスタッフと乾杯した後、東京で弁護士をしているファンの方に運転をお願いして深夜の3時半に東京着。8時半の飛行機で、一睡もせずにスペインに立ちました。真夏の山形からそのまま真夏のスペイン・バスク地方。スペイン語も山形弁に聴こえてしまうくらいのハードスケジュールでした。放映後にいろいろなエピソードを書きたいと思います。

 今回村木沢の地元の方たちに大きな力をお借りしました。炊き出しの芋煮は、ほっぺたが落ちるとはこのことだと感じるほどのおいしさでした。地元の食材で、愛情のこもった炊き出しでした。受け付けも地元の方たちに手伝っていただきました。皆様本当にありがとうございました。お疲れ様でございました。

 8月28日は高校演劇クラブからの親友、あだ名が「ワンコ」の命日。8月のライブはいつも追悼の思いを込めています。

 21日に東京・銀座と新宿で昼夜2回のシャンソンとタンゴのライブをやりました。3〇〇(さんじゅうまる)にも出演してくれて山形公演にも出たことのある俳優深沢敦さんの親友のピアニスト近藤正春さんと、バンドネオン奏者鈴木崇朗さんと3人。2人は初顔合わせで、私も2人とは初めてやる曲ばかり。近藤さんはシャンソン、鈴木さんはタンゴと専門の違う2人の演奏は、時には火花が散り、またきれいに重なり合いとても素敵(すてき)でした。

 小さいお店にぎゅうぎゅう詰めのお客様たち。若い頃に芝居のエチュードを発表した時のような震えるほどの緊張感を覚えました。

 しかしお客様はとても喜んでくださり、また時々やってほしいとの言葉もたくさんいただき、その気になってしまいました。

 先月山形県民会館(やまぎんホール)で聞いた沢田研二さんのコンサートの中から「雨だれの挽歌」も間奏にタンゴ風アレンジを加えていただき、必死に覚えて歌いました。

 歌は伴奏のある一人芝居ですね?

 また山形で歌わせてください。両親が車いすで村木沢まで聴きに来てくれたのが本当にうれしかったです。私が歌っていると、母もずっと自分でも歌ってくれました。両親を喜ばせることができて幸せでした。

 皆様美しい花束やおいしい漬物や農作物などいただきまして本当にありがとうございました。やはり山形は温かいですね!

(女優・劇作家、山形市出身)

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