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国の「デジ田甲子園」、酒田市が全国1位 ICTで課題解決「飛島プロジェクト」

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動画で「飛島スマートアイランドプロジェクト」の取り組みが紹介された=酒田市役所 動画で「飛島スマートアイランドプロジェクト」の取り組みが紹介された=酒田市役所
 デジタル技術で地域課題の解決や、暮らしの豊かさを創出する取り組みを審査する国の「夏のデジ田(でん)甲子園」の結果が30日、公表され、市が対象の実装部門で酒田市の「飛島スマートアイランドプロジェクト」が優勝し、全国1位に輝いた。中核市などの同部門では、山形市がベスト4に選ばれた。

 飛島スマートアイランドプロジェクトは、本県唯一の有人離島・飛島で、情報通信技術(ICT)を活用し、交通や物流、医療、介護などの課題解決を図る取り組み。国土交通省の実証調査として始め、市とNTT東日本山形支店、合同会社とびしま、島民らでつくる「とびしま未来協議会」が進める。スマートフォンを活用し、住民の買い物や観光客への食事提供などをするスマート・オーダーシステムを構築した。

 飛島には高速、大容量の通信を可能にする海底光ファイバーケーブルも敷設され、高画質な映像を活用した遠隔医療も行われている。丸山至市長は「これまでのデジタル化の取り組みが総合的に評価された。これを弾みに高齢者の見守りや津波、圃場の監視、養殖業など、さらに取り組みを進めていく」と話した。

 山形市は、高校生が部活動で人工知能(AI)について学び課題解決に取り組むデジタル人材育成プロジェクト「『やまがたAI部』(産学官連携による高校生のためのAI教育)」でエントリーした。

 岸田文雄首相の「デジタル田園都市国家構想」実現に向け、内閣官房が初めて開催。有識者の審査と国民によるインターネット投票を行った。アイデア部門を含め全国から159件がエントリーし、本県からは酒田、山形、鶴岡の各市が参加。実装部門は自治体規模で3グループに分かれている。今後、東京都内で表彰式を行う。
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