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ITに興味ワクワク メコム(山形)がキッズ講座

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自分で組み立て、プログラミングしてキットカーを作る子どもたち。まなざしは真剣だ=山形市・中央公民館 自分で組み立て、プログラミングしてキットカーを作る子どもたち。まなざしは真剣だ=山形市・中央公民館
 IT機器販売などのメコム(山形市、安部弘行社長)の「デジタルキッズITスクール」が市内で連続講座として開かれた。義務教育でGIGAスクール構想がスタートする中、さらにITへの興味を深める入り口にしてほしいと同社が初めて企画した。単独企業がこうした機会を設けるのは珍しい。最終回の30日は親子13組がプログラミングして自動運転のキットカーを作った。

 ものづくりの観点からITを学ぶ教室などを開催する「PCN山形米沢」の協力を得た。将来のIT人材の育成も見据え、講座は無料に設定。自分の手で作ったものをプログラミングで動かせる内容にすることで、子どもたちの興味を引くように工夫した。小学3年生以上の親子15組で募集したところ、定員の10倍近い応募があったという。初回の16日は、障害物を避けて進む川下りのゲームをプログラミング。2回目の23日は色を組み合わせて制御し、点灯時間を設定してオリジナル信号機を作った。

 最終回の30日は山形市の中央公民館を会場に、自動運転のキットカーを仕上げた。センサーで壁を感知して止まったり、左右のタイヤの動きを制御して右・左に曲がるようにしたりするため、配線・接続する作業と、プログラミングとの双方に挑戦した。一番に試運転を始めた山形六小3年、中川晴道君(9)は「プログラミングは初めて。自分で入力した通りに動くのは、自分の言うことを聞いているみたいで面白かった」と目を輝かせた。

 予想を超える応募があったこともあり、同社は同様の機会を県内各地で設けることも検討したいという。担当する同社デジタル戦略室の安部晃史郎チーフは「子どもたちがプログラミングやITに触れて、面白いと興味を持ってもらうきっかけになればいい。これを機にプログラマーやIT人材が育ったらさらにうれしい」と話した。
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