NEWSメイン画像
NEWS
NEWSメイン画像スマホ
NEWS

ニュース

業務改善へ、デジタルどう活用 事業者ら向け講座、学習機会を提供

4/21
RPAのスキルを身に付けた人材を育成し、再就職に結びつける求職者支援訓練が始まった=酒田市・松若中央学院 RPAのスキルを身に付けた人材を育成し、再就職に結びつける求職者支援訓練が始まった=酒田市・松若中央学院
 高齢・障害・求職者雇用支援機構山形支部などはロボット技術でデータ入力など定型作業を自動化するシステム(RPA)や、ITツールを活用した業務改善講座を新たに開講する。デジタル技術を活用した変革は企業の成長や働き方改革につながると注目される一方で「どう取り組んでいいか分からない」と悩む県内事業者が多く、学習機会の場を提供する。20日に同支部として県内初となる求職者向けRPA入門科訓練コースが開講した。

 同機構山形支部は、山形労働局や同機構山形支部の公共職業訓練施設・山形職業能力開発促進センター(ポリテクセンター山形)などと連携し、初めて取り組む人にも分かりやすく伝えられることを重視して講座を企画した。ITに苦手意識のある県内の求職者、事業者にとって、公的機関での貴重な学びの場となる。

 RPA入門科は酒田市の松若中央学院で開講した。RPAは操作ミスを防ぎ、作業時間を短縮できることから県内企業、自治体でも導入が進んでいる。スキルを身に付けることで再就職につなげるのが狙いで、庄内地域の20~50代の男女7人が受講した。

 同学院職員が講師を担当し、7月までの3カ月間で、実際にRPAツールを使った実践的な技術を習得する。経理の基礎となる簿記や面接も指導し、ハローワーク酒田を通じて再就職までをサポートする。今後、県内各地域でも同様の訓練をする予定だ。

 一方、ITツールを活用した業務改善講座は22日に山形市漆山にあるポリテクセンター山形で、中小企業のDX人材育成を目指したコースが始まる。初回(3300円)は最新の企業事例を参考に解説する。初回申し込みは終了しているが、7月まで計13回、オンラインでの営業技術、RPAを活用した業務効率化・コスト削減など多様なテーマで講座を開く。興味のある回を選んで受講できる。

 同機構山形支部求職者支援課長とポリテクセンター山形生産性センター業務課長を務める佐川礼子さんは「能力を高めて充実した職業人生を送ったり、事業所の業務改善につなげたりするのに活用してほしい。ニーズを聞き、講座内容を高めていきたい」と話した。

 ポリテクセンター山形での講座の問い合わせは023(686)2008。
トップへ戻る