談話室

▼▽おまえは上席の者に対し事実を曲げずにストレートに物を言う。そこに期待している-。ブリヂストンの社長を務めた荒川詔四(しょうし)さん(白鷹町出身)が40代で秘書課長に就いた際、当時の社長からこう告げられたという。

▼▽以来、企業経営の中枢を歩む中でリーダーを補佐する役回りの重要性を認識した。昨年ダイヤモンド社から出版した「参謀の思考法」には実体験に基づく至言が並ぶ。例えば、上司に追従し聞こえのいいことばかりを言ういわゆる“イエスマン”は参謀としては「下の下」。

▼▽上司を守ろうとして貶(おとし)める「愚者」になるな-との指摘も鋭い。忖度(そんたく)を求める「弱い上司」と「保身や出世を図る部下」による「不健全な依存関係」は組織を腐らせるという。では“圧力”を用いてまで上司の新型コロナワクチン接種枠を確保した行為はどう評価されよう。

▼▽薬局大手(愛知県)の秘書が、会長と妻である相談役の優先接種を自治体側に再三要求、規則外で枠を押さえたことが強い批判を浴びている。同社は大病した相談役を慮(おもんぱか)り、秘書が使命感から行ったと釈明したが真相やいかに。「秘書が…」は政界特有の逃げ口上でもある。

(2021/05/14付)
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  • 5月14日
  • ▼▽おまえは上席の者に対し事実を曲げずにストレートに物を言う。そこに期待している-。ブリヂストンの社長を務めた荒川詔四(しょうし)さん(白鷹町出身)が40代で秘書課長に就いた際、当時の社長からこう告げられたという。 [全文を読む]

  • 5月13日
  • ▼▽香港を出たドイツ船ヘスペリア号が日本の制止を振り切って横浜に入港する事件が起きた。1879(明治12)年のことである。当時の検疫規則はコレラ流行地から来た船に対し沖合で7日間停泊するよう求めていた。 [全文を読む]

  • 5月12日
  • ▼▽奇跡ともいえる巡り合わせに幾たびも導かれた。酒田の商業学校を戦時中に繰り上げ卒業、旧満州の会社に就職するはずだったが、直前になって神奈川の企業に変わった。満州に行った仲間の多くは帰ってこなかった。 [全文を読む]

  • 5月11日
  • ▼▽世界的な規模でコメ不足が深刻化しているようだ。といっても日本人の主食「米」ではない。家電製品やスマートフォン、自動車など幅広い分野に欠かせない電子部品で「産業のコメ」と呼ばれる半導体のことである。 [全文を読む]

  • 5月10日
  • ▼▽日本人が衣料用繊維として用いてきた三大原料は青苧(あおそ)と生糸、綿である。このうち綿の栽培が広がったのは戦国時代以降となる。綿は保温性に優れていて破れにくいため、武士が戦で着る兵装として需要が急拡大した。 [全文を読む]

  • 5月9日
  • ▼▽墓地の近くに住んでいたら、子どもは葬式のまねをする。それを嫌った母が市場のそばに引っ越すと、今度は商売の駆け引きに染まった。次に学校近くに移ると子は礼儀作法を見習うようになったため、定住を決めた。 [全文を読む]

  • 5月8日
  • ▼▽思えばキャッシュレス通話の先駆けだった。カード式公衆電話である。1983年東北で初めて山形市の大沼と山形銀行本店前に登場。通話中10円玉が切れる心配や100円玉でお釣りが出ない不満を受け開発された。 [全文を読む]

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