談話室

▼▽サッカーでボールを持つ相手選手を積極的に追いかけるプレーを「チェイシング」と呼ぶ。海外ではこの言葉に別の特殊な意味があることを知った。賭博で負けた額を取り返すために賭け続けることを指すのだそうだ。

▼▽米大リーグの大谷翔平選手の口座から不正送金をしたとして訴追された元通訳の水原一平容疑者は、違法なスポーツ賭博で巨額の負債を抱えた。同種問題に詳しい米国の弁護士曰(いわ)く、ギャンブル依存症患者によく見られるチェイシングで「恐らく過去最悪のケースの一つ」。

▼▽開示された裁判資料には、賭けに取りつかれた水原容疑者の転落ぶりが生々しい。胴元とスマホでメッセージをやりとりし、信用だけで賭けられる額を引き上げるよう繰り返し要求。「ママに誓って、これが最後だ」とした後にも「今回は本当に最後」とやめられなかった。

▼▽「対岸の火事ではない」。公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会は警鐘を鳴らす。以前はパチンコが大半だったが、最近はスポーツ賭博を含む違法オンラインカジノへの依存が急増。低年齢化が進み、高校生にも害が及んでいるという。泥の沼はスマホの先にある。

(2024/04/18付)
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最新7日分を掲載します。
  • 4月18日
  • ▼▽サッカーでボールを持つ相手選手を積極的に追いかけるプレーを「チェイシング」と呼ぶ。海外ではこの言葉に別の特殊な意味があることを知った。賭博で負けた額を取り返すために賭け続けることを指すのだそうだ。 [全文を読む]

  • 4月17日
  • ▼▽身長わずか3センチほどの一寸法師がおわんの舟に乗り込んだ。箸を櫂(かい)にして大阪から1カ月かけて淀川を遡(さかのぼ)り、都を目指す。おなじみのおとぎ話を科学の目で見てみると…。小学生向け入門書の記述につい引き込まれた。 [全文を読む]

  • 4月16日
  • ▼▽春の陽気を通り越して早くも夏が来たようだ。15日の県内は高気圧に覆われて気温が上昇。鶴岡市では30.2度を観測し、今年初の真夏日となった。ここまで暑くなれば、車の運転中に冷房を使用した方も多いと思う。 [全文を読む]

  • 4月14日
  • ▼▽このところの陽気で植物の成長曲線が急上昇しているようだ。野辺では、少し前までまばらな点に過ぎなかった緑が日に日に勢力を拡大している。先日、いい頃合いだと家人に誘われ、親子してヨモギ摘みに出かけた。 [全文を読む]

  • 4月13日
  • ▼▽シャリは本県産の「つや姫」、ネタも地物のフグなどの鮮魚。酒田北港に寄港した外航クルーズ船ル・ソレアルの船内で、自慢の味が振る舞われた。乗客の評判も上々で、用意したすし250食を全て平らげたという。 [全文を読む]

  • 4月12日
  • ▼▽米国が歴史上外国から受け取ったギフトの中で、ニューヨークの自由の女神と並んで最も重要なものと持ち上げられた。首都ワシントンの桜である。1912年、当時の東京市から友好の印に贈られた苗木が根付いた。 [全文を読む]

  • 4月11日
  • ▼▽桜の開花宣言があった日の夜、会社を抜け出して山形市の霞城公園に急いだ。花の見頃には早いから人影は少ないが、夕闇の遠くにステンドグラスの明かりが見える。午後7時の最終入館に、何とか間に合ったようだ。 [全文を読む]

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