談話室

▼▽西川町の寒河江川を水源とする村山広域水道が初の給水停止に追い込まれたのは2013年7月のことだ。豪雨に伴う原水の濁りで浄水処理ができなくなり、受水する12市町のうち6市町で約5万4千世帯が断水した。

▼▽この時の原水濁度は2996度(通常は10度)。当時の県企業局幹部は「泥水というより泥そのものに近い状態」と表現した。だが先月下旬の豪雨ではその2倍近い5千度超の原水濁度を記録。給水量は4割まで落ち、受水する複数の自治体が断水の危機に直面したという。

▼▽断水を回避できたのは県企業局が取り組んだ西川浄水場の高濁度対策工事に加え、給水制限時の情報交換にある。関係機関は今回、初の対策会議を開いて受水量を調整。蔵王ダムなどの自己水源を持つ山形市の受水分を、山辺、中山、朝日の3町に融通して危機をしのいだ。

▼▽13年豪雨の教訓を踏まえた対策が功を奏したと言えよう。一方、尾花沢市と大石田町の断水も解消され、中高生らが浸水家屋などの片付けに汗を流した。水害からの復旧には泥を洗い流してくれる水道水が欠かせない。給水再開とともに穏やかな日常が早く戻ることを願う。

(2020/08/03付)
最新7日分を掲載します。
  • 8月3日
  • ▼▽西川町の寒河江川を水源とする村山広域水道が初の給水停止に追い込まれたのは2013年7月のことだ。豪雨に伴う原水の濁りで浄水処理ができなくなり、受水する12市町のうち6市町で約5万4千世帯が断水した。[全文を読む]

  • 8月2日
  • ▼▽嫌なことは先延ばししたい。誰だって思ったことがあるだろう。そんなときは「やるべきこと」のリストをもう一度見直してみたら。日本でも著書が評判になった米国の心理学者ケリー・マクゴニガルさんは助言する。[全文を読む]

  • 8月1日
  • ▼▽長井市の中心部を初めて歩く人は水路の多さに驚くに違いない。置賜野川を水源とし、江戸時代から続く商家には屋敷に水路を引き込んで洗い場として使う「かわど」が現存している。水のまちと称される所以(ゆえん)である。 [全文を読む]

  • 7月31日
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  • 7月30日
  • ▼▽水面すれすれから開けた視野は異空間に身を置くようだった。流れに身を任せて橋桁を潜(くぐ)る。鳥のさえずりが瀬音に交じる。10年ほど前、ゴムボート川下り大会に参加した。その折の記憶は清涼感、高揚感と共に蘇(よみがえ)る。[全文を読む]

  • 7月29日
  • ▼▽人は自分の仮説や信念を検証する際、無意識のうちにそれを補強する材料だけを集め、不都合な情報は遠ざける傾向があるという。この働きは「確証バイアス」と呼ばれ、偏った情報が時に判断を誤らせることもある。 [全文を読む]

  • 7月28日
  • ▼▽「おめだらなしてほだいずぐだれなんだず」「ほーだいにごしゃがなくたってえがんべした」。本県で英語を指導することになり、山形駅に降り立ったら、お年寄り2人の会話が聞こえてきた。一言も分からなかった。[全文を読む]

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