談話室

▼▽中山町長崎には、かつて最上川舟運の舟着き場があった。船頭たちは近くの小塩でとれた里芋と棒だらを煮て飲み食いし、そばにあった松に鍋をつるしたので、その松は鍋掛松(なべかけまつ)と呼ばれるようになったとの伝説が残る。

▼▽芋煮会の起源には諸説あるが、民俗文化研究者の故・烏兎沼宏之(うとぬまひろし)さんは著書「芋煮会のはじまり考」で同町長崎に伝わる芋煮文化を紹介。最上川の急流に挑んだ船頭たちが、里芋と棒だらを炊いた京都料理「芋棒」に思いをはせながらつくり出した料理ではないかと論じた。

▼▽最上川堤防沿いに立つ現在の鍋掛松は5代目である。近くの中山緑地は7月豪雨の影響で閉鎖中のため芋煮のたき火は見られない。恒例行事「元祖芋煮会」も中止だが、町観光協会は町内飲食店で芋煮料理を味わったグループに食事代を補助する取り組みを26日から始める。

▼▽一方、コロナ禍で中止された「日本一の芋煮会フェスティバル」の代替イベントがきょう山形市の反田橋付近で開かれ、予約制で熱々の芋煮4千食が車の来場者に配られる。芋煮会の魅力はやはり野外開催にあろう。互いの距離を保ち自然の中で味わうのが一番に違いない。

(2020/09/20付)
最新7日分を掲載します。
  • 9月20日
  • ▼▽中山町長崎には、かつて最上川舟運の舟着き場があった。船頭たちは近くの小塩でとれた里芋と棒だらを煮て飲み食いし、そばにあった松に鍋をつるしたので、その松は鍋掛松(なべかけまつ)と呼ばれるようになったとの伝説が残る。[全文を読む]

  • 9月19日
  • ▼▽木曽馬籠(まごめ)宿の年寄役小竹金兵衛が本陣の主人青山吉左衛門に声を掛けた。「この山の東の方から光つたものが出て、それが西南(にしみなみ)の方角に飛んだと言ひます。見たものは皆驚いたさうですよ」―。目撃談が山里に広まる。 [全文を読む]

  • 9月18日
  • ▼▽吉行和子さん、冨士真奈美さんに藤田三保子さんといえば女優にして俳句をたしなむ才人である。加えてこの方もいる。映画「転校生」「かもめ食堂」などで存在感を示し、テレビや舞台でも活躍する小林聡美さんだ。 [全文を読む]

  • 9月17日
  • ▼▽政界は一寸先は闇―。さまざまな思惑や策略が交錯し変転著しい政治の世界を端的に表す至言である。予期せぬ事態に伴う政治の転換という意味合いでは、持病再発による安倍晋三前首相の突然の辞任も当てはまろう。 [全文を読む]

  • 9月16日
  • ▼▽悲劇が起きた場所は紀伊大島の東端に立つ樫野埼(かしのざき)灯台近くだった。現在の和歌山県串本町の沖合で1890(明治23)年のきょう、オスマン帝国の軍艦「エルトゥールル号」が台風に遭遇、岩礁にぶつかって沈没した。[全文を読む]

  • 9月15日
  • ▼▽だいぶ前のことになるが本紙の人生相談欄に載る評論家石垣綾子さんの回答が、待ち遠しかった。姑(しゅうとめ)との関係や道ならぬ恋。読者の悩みに時に大胆に答える背景に、石垣さんの人生が透けて見えるように感じたからだ。 [全文を読む]

  • 9月13日
  • ▼▽つい先日、家人のスマホに人気男性アイドルグループのメンバーからショートメールが届いた。山形の片田舎で暮らしていて知り合う機会などない。誤って送ったふうを装い、返信を求める典型的な迷惑メールである。 [全文を読む]

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