やまがた橋物語

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吉野川前編[7]

◆新屋敷橋(南陽)

新屋敷橋(南陽)の写真 集落への入り口に架かる新屋敷橋。たもとに鎮座する石仏などが見守る=南陽市小滝

 小滝地区坊ケ里の南東に、風情ある古民家が目を引く新屋敷集落がある。県道山形南陽線から、この集落への玄関口の役割を果たしているのが新屋敷橋だ。

 「南陽市史」や同集落の漆山与吉さん(78)らの話によると、新屋敷の地名の由来はこうだ。戦国時代、小滝に漆山という旧最上家家臣がおり、1600年の最上合戦では最上軍を攻めた上杉軍に、山形城内や枝城の情報を提供して功績を挙げた。この漆山氏が新たに屋敷を構えたことから、この名で呼ばれるようになったという。現在でも漆山姓の多い土地だ。

 現在の新屋敷橋は2002年に完成し長さ12メートル、幅3メートル。やや上流に山形南陽線の鳥渕橋があり、こちらは1971(昭和46)年完成で長さ12.9メートル、幅7メートル。「かつての県道は道幅が狭くカーブがきつかった。特に冬の往来が大変でね…」と漆山さんは振り返った。

 小滝に魅了され、古民家を利用した「手打ちそば宝山(ほうざん)」を2007年に開いた紺野幸陽(よしたか)さん(30)=同市宮内。「ここからの白鷹山の眺めは素晴らしい。歴史好きの人も多く訪れ、古民家の雰囲気を楽しんでもらっている」と笑顔を見せた。

2011/09/11掲載
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