やまがた橋物語

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吉野川前編[10]

◆荻橋(南陽)

荻橋(南陽)の写真 県道山形南陽線改良で設けられた荻橋。高台(左)にある吉野公園は桜の名所として地域住民に親しまれている=南陽市荻

 吉野の名称について「白鷹山へと峰伝いに修行した修験者が、大和の国(奈良県)への望郷の思いを込めた」との説を吉野文化史研究会の「すこし昔のくらし」は紹介している。奈良・吉野山の桜は全国的に有名だが、荻地区の中心集落の高台にある吉野公園もまた、桜の名所として親しまれている。その近く、吉野川に架かるのが荻橋だ。

 県道山形南陽線改良で新たに建設された荻橋は、長さ20.6メートル、幅8.5メートルで、1975(昭和50)年完成。ちょうど吉野公園を見上げる位置にある。公園にはソメイヨシノ、ヤエザクラなど約300本。2007年の山形新聞、山形放送の8大事業「最上川さくら回廊」の植栽地でもある。春らんまんの季節には山里は華やかに彩られ、ライトアップも行われる。毎年、大森林祭や市内の子どもたちの体験学習会場となるなど元気な声が響く。

 かつてこの高台にあった旧吉野中、旧宮内高吉野分校はその後、集落の中心地付近に移転。荻橋の下流にある長畑橋(71年完成)が通学路としても利用された。閉校(旧吉野分校が91年、旧吉野中は2010年)のため校舎は今はなく、跡地に建設中の吉野森林交流センターが新拠点としての役割を担う。

2011/09/16掲載
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