やまがた橋物語

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内川・新内川編[18]

◆満天橋(鶴岡)

満天橋(鶴岡)の写真 新しい住宅地のシンボル的な存在となっている満天橋=鶴岡市

 鶴岡市街地南東部の新興住宅地「のぞみ町」と「桜新町」を結ぶ新しく大きな「満天橋」。国道112号から市中心部に入る新たなアクセス道として、多くの車が往来する。その隣に寄り添うように古く小さな「月見橋」があり、散歩を楽しむ住民らが歩いて渡る姿が目立つ。

 「満天橋」は、遠賀原の土地区画整理事業に合わせ、区画整理エリアのほぼ中央を抜ける都市計画道路「鶴岡駅外内島線」の一部。新内川に架かる橋として、2004年10月に開通した長さ49.6メートル、幅20メートルの鋼道路橋だ。同区画整理組合理事長を務めた斎藤賢一さん(68)=のぞみ町=は「満天橋が架かる前は、この辺りはほぼ一面の田園地帯で住宅も少なく、キジもいるぐらいだった。隣の月見橋も農作業や地元の人しか通らなかった」と振り返る。

 満天橋の名称は、公募で選ばれたものだ。「月見橋の名前は、昔、田んぼばかりで明かりが少なく、この辺りは少し高台だったこともあり、見事な月が見えたから付いた。当然、満天の星空も見ることができた。だからこの名前を選んだ。いい名前だよ」と斎藤さんはうれしそうに話す。

 満天橋には、斎藤さんが言うように“満天の星空”をイメージさせるモニュメントが施されている。橋の四隅には御影石の親柱があり、「しし座」「はくちょう座」「カシオペヤ座」「オリオン座」の星座が彫り込まれている。知る人ぞ知る存在だ。周辺は交通の便が良く、学校や市中心部にも近いことから、今や人気の住宅地に。「満天橋ができて、すっかり様変わりした。20年前には考えられなかったよ」と斎藤さんは笑う。

2010/06/01掲載
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