やまがた橋物語

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鮭川編[6]

◆大沢橋(真室川)

大沢橋(真室川)の写真 厳しい冷え込みで霧が立ち込める中、大沢橋を渡って登校する安楽城小の児童たち=真室川町

 防寒着に身を包んだ子どもたちが列を成して歩いてくる。通学路の大沢橋を渡ると、安楽城小は目の前だ。校舎は改修工事が行われ、新しいグラウンドと駐車場も整備されたばかり。大沢地区の安楽城、差首鍋、平枝の3小学校が統合され、4月から「真室川あさひ小」に生まれ変わる。

 現在の大沢橋は1971(昭和46)年に完成した。この4年前の67年に左岸の橋のたもとに自宅を新築した山田実生さん(73)は「当時はまだ木橋で、橋にぽっかり穴が開いていることもあった。新しい橋と道路が整備されて便利になり、自動車が急激に増えていった」と振り返る。

 56年に旧真室川、及位、安楽城の1町2村が合併して新真室川町が誕生するまで、橋の周辺が旧安楽城村の中心部だった。国道344号沿いで雑貨店を営む小野孝栄さん(61)、キヨミさん(60)夫妻は71年、地元の八鍬旅館(当時)で結婚式を挙げ、昨年、大沢橋とともに40周年を迎えた。孝栄さんは「小学生のころには映画館があり、鉱山で働く人などでにぎわった。結婚したころもまだ活気が残っており、商品は何でも売れた」と懐かしそうに話していた。

2012/01/25掲載
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