「すいか橋」(全長179メートル、幅9メートル)は2000年に架橋され、大石田町岩ケ袋と豊田を結ぶ。欄干の両端に設置されたスイカのモニュメントが、通る人たちの目を引く。
当初は岩ケ袋・海谷地区と豊田地区が仲良くという意味で「睦(むつみ)橋」と仮称していた。その後、一般公募を行い、町内外の75人から寄せられた120点の作品の中から「すいか橋」という名称が選ばれた。
すいか橋の先にはライスセンターやスイカの選果場があり、選果場は今、最盛期を迎えている。町内などから集まってくるスイカは、毎年100万個以上で、関東や関西に長距離トラックで送られる。大石田町鷹巣の農業笹原清春さん(59)は「役場や豊田方面に行くのに便利になった」と話す。
橋南側にあるそば店「ざっこや」の井苅博子さん(59)は「天気の良い日に橋の中央部分から見える鳥海山がとてもきれいで、お客さんにも好評だ」とにっこり。秋にはサケが遡上(そじょう)するため、孫を連れて橋から見るという。スイカのモニュメントとともに、手すりや街路灯も緑色で統一され、地元住民や釣り人などから親しまれている。
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