やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>丹生川編 丹生川橋(尾花沢)

丹生川編[12]

◆丹生川橋(尾花沢)

丹生川橋(尾花沢)の写真 古くから丹生川を渡る要衝となってきた丹生川橋=尾花沢市荻袋

 丹生川橋(全長215メートル、幅7メートル)は、県道東根尾花沢線(旧国道13号)に設置され、尾花沢市の中心部と荻袋地区を結ぶ。羽州街道にまでさかのぼる古くから丹生川を渡る要衝とされ、現在は200メートルを超える長さの永久橋が雄大な姿を見せている。

 かつての木橋は、幅6メートルほどの丈夫な橋げたが並ぶ立派なものだった。さらにそれぞれの橋げたの上流側には、丸太を斜めに立てた通称「流木よけ」を備えていた。洪水時、上流から流れてきた立ち木などが橋げたに引っ掛からないようにし、橋の倒壊を防ぐ役目を果たしていた。

 「昔は洪水で和合橋など上流の橋が流されても、荻袋の橋(丹生川橋)は大丈夫だった」と星川茂平治さん(71)=同市牛房野=は振り返る。「少し遠回りをしても、安全に川を渡ることができた」と頼りにされたという。

 コンクリートの永久橋に代わったのは1954(昭和29)年。その後、補強工事などが行われた。交通量の増加に伴って78年には、上流側に幅2メートルある単独の歩道が取り付けられ、歩行者の安全を確保している。2005年から翌年にかけては、大規模な補強工事が行われ、現在の姿になった。

 はんらんを繰り返した丹生川だが、改修工事が進むとともに住民とのかかわりも変わってきた。地域住民らの要望を受け、県が1995年に「おらだの川整備事業」として橋下流右岸に、多目的広場やイベント広場、水上ステージ、散策路などの「にゅう川ふれあい広場」を整備した。晴れた休日には、家族連れなどが川遊びを楽しんでいる。

2009/07/23掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]