やまがた橋物語

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日向川編[8]

◆鳥海橋(酒田)

鳥海橋(酒田)の写真 庄内平野を縦断する「スーパー農道」の整備に合わせて完成した鳥海橋

 酒田市の塚渕、米島の両地区に架かるのが鳥海橋(とりみはし)。遊佐町から鶴岡市まで庄内平野を縦断する「スーパー農道」の整備に合わせ、1980(昭和55)年に開通した。その2年後、上流部になぜか同じ字の「ちょうかいばし」が架けられた。

 コンクリート橋の「とりみはし」は全長225メートル、幅8.8メートル。橋付近の農道は95年に県道比子八幡線となった。開通時、家族3世代で渡り初めをした大場只雄さん(84)=酒田市米島=は「乗り気でなかった息子を説得し、ようやく3世代で出席することができた」と思い出を語る。

 橋が完成するまで、周辺の住民は500メートルほど下流の昭和橋を利用していた。農業斎藤耕一さん(81)=同市塚渕=は「川が増水すると、木製の昭和橋はすぐに流されてしまい、近くに別の橋もない。今の橋ができる前は不便なことが多々あった」と振り返る。

 鳥海山が以前「とりみやま」と呼ばれていたため「とりみはし」になったとの説もある。斎藤さんは「晴れていれば、里に恵みをもたらす鳥海山がはっきり見える。読みはどうでもいい」と笑った。

2011/07/08掲載
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