やまがた橋物語

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村山野川編[2]

◆石崎橋(東根)

石崎橋(東根)の写真 主に農作業用の車両が行き交う石崎橋=東根市

 東根市観音寺の石崎橋は、村山野川を挟んで点在していた田畑を整備する東根地区農村総合整備モデル事業の一環で、1984(昭和59)年に新設された。長さ20.1メートル、幅5メートルのコンクリート製。上仲田団地と石崎団地の田畑を結ぶ橋として、主に農作業用の車両が行き交っている。

 橋の近くに住み、周辺でブドウやラフランスを栽培している大江哲男さん(77)によると、石崎橋の前は、周辺の住民が橋を挟んで東西に「シンゾウ橋」「ウマ橋」と呼んだ2本の橋を架け、農作業や他地区に向かうために利用していた。

 いずれも石垣を積んでその上に丸太を渡した構造。大江さんは「よく揺れる橋で、子ども時代はわざと揺らして遊んでいた」と懐かしみながら「大雨で石垣の一部や橋自体が流されることもあり、直すのに苦労した、という話を年配者からよく聞いていた」と語る。

 1975(昭和50)年ごろに「シンゾウ橋」「ウマ橋」とも橋台がコンクリート製の板橋になったが、石崎橋の完成で姿を消した。大江さんは「ちょうど二つの橋の板が傷み始めていた時で、永久橋の完成の喜びはひとしおだった」と振り返る。

 橋の周囲には水田が広がり、南側には石崎山(標高284メートル)がある。石崎山周辺は1996年度に「石崎山農村公園」として整備され、橋から見える光景も様変わりした。今の時季は紅葉が見ごろを迎えているが、春には公園整備に合わせて地元住民が植栽した桜が咲き誇るという。

2010/11/18掲載
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