やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>最上小国川編 白山橋(最上)

最上小国川編[8]

◆白山橋(最上)

白山橋(最上)の写真 緑鮮やかな木々に囲まれる白山橋=最上町

 最上町大堀の県道最上西公園線にある「白山橋」。この時季は緑豊かな木々に囲まれている。秋に大堀地区から南に向かうと、赤や黄色など鮮やかに色づいた紅葉を楽しみながら橋を渡ることができる。

 白山橋は1959(昭和34)年3月の完成。51(昭和26)年以降、採掘が本格的に行われた大堀鉱山から産出された銅や鉛を大堀駅まで最短距離で運ぶために架設された。長さ63メートル、幅4.5メートル。

 大堀鉱山は架橋と同時期に最盛期を迎えた。67(昭和42)年に閉山するまでの6年間、鉱員として働いていた地元の尾形半七さん(87)は「鉱山が稼働していたころは、山のふもとに集落があり、鉱員など約100人が住んでいた。橋を渡って行き来する人たちも多かった」と振り返る。現在は、大堀地区の住民たちが町中心部に向かう際などに多く利用するという。

 大雨で川が増水すると、橋の上まで水位が上昇することもあった。近くの伊藤千恵子さん(57)によると、1975(昭和50)年夏の大雨の際は川の水があふれ、自宅前で栽培していた農作物が冠水するほどだったという。2006年12月の大雨では「茶色の水が橋にかぶり、橋周辺が通行止めになった。林の中も水が流れていた」と話す。

 幾度となく大雨に見舞われながらも、白山橋は半世紀以上、人々の往来を支え続けている。

2010/09/24掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]