やまがた橋物語

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最上小国川編[4]

◆赤倉橋(最上)

赤倉橋(最上)の写真 最上町東部と尾花沢を最短距離で結ぶ道路として通行量が多い赤倉橋=最上町

 最上町赤倉温泉の西側を走る主要地方道尾花沢最上線上にある「赤倉橋」。架設からまもなく半世紀になるが、今も観光誘客や温泉街の交通緩和に一役果たしている。

 赤倉橋は、町東部の国道47号と尾花沢中心街を最短距離で結ぶために、道路拡幅の一環として1963(昭和38)年に整備。「虹の橋」の約200メートル下流にあり、全長52メートル、幅6メートルの永久橋。

 尾花沢市-赤倉温泉間を結ぶバスの運行に伴い、町外からの宿泊客や観光客も増加。当時、最上町商工会赤倉支部(現もがみ南部商工会最上事務所赤倉部会)のメンバーだった田中綾子さん(77)=同町富沢、自営業=は「木橋の傷みが進み、大型バスが通行するたびに橋が揺れた。車の通行量も増え、改築を求めて運動を繰り広げた」と振り返る。

 俳人松尾芭蕉が封人の家(同町堺田)から山刀伐峠に向かう際、赤倉橋真下の最上小国川右岸を通ったといわれている。町ボランティアガイド協議会の大場善男さん(82)=富沢、無職=は「芭蕉が川沿いを進み、川を渡って旅館脇の小道を上った。何かの縁を感じる」と芭蕉主従に思いをはせる。初夏になると、赤倉橋周辺ではゲンジボタルが飛び交うようになった。橋近くの湯守の宿「三之亟(さんのじょう)」の高橋孜社長(63)は「乱舞する数は増えてきたようだ。紅葉シーズン、橋周辺から山刀伐峠方面の眺望はいいですよ」。温泉街の魅力をアピールする。

2010/09/16掲載
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