やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>最上小国川編 長者原橋(舟形)

最上小国川編[17]

◆長者原橋(舟形)

長者原橋(舟形)の写真 黄色の欄干と青色の橋げたが特徴の長者原橋=舟形町

 舟形町舟形の県道舟形大蔵線にある「長者原橋」。黄色の欄干と青色の橋げたがひときわ目を引く。毎年、アユ釣りのシーズンになると、橋の下には県内外から多くの太公望たちが訪れ、釣りを楽しんでいる。

 長者原橋が木造だったころは、最上小国川が大雨で増水すると流出、そのたびに架け替えられていた。舟形町史によると、1947(昭和22)年と48年には、完成間近だった橋が続けざまに洪水で流されたこともあったという。

 現在の長者原橋(長さ168メートル、幅6メートル)は、65年12月に完成。地元住民たちにとって念願だった鉄製の永久橋だ。

 橋が木造だったころ、同町福寿野地区の畑に自転車で通っていたという近くの志村武男さん(83)は「木造の橋は馬車1台がやっと通れるほどの狭さだった」と振り返る。「永久橋になってからは、雨で橋が流される心配をすることなく、自由に通行できるようになり、とても助かった」と語る。

 志村さんの長男で会社員の強さん(47)にとって、現在の橋は物心ついたころから慣れ親しんでおり、「あって当たり前のものと思っていた」という。しかし「橋が流された話などを聞くと、存在価値をあらためて実感する」と話していた。

2010/10/08掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]