やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>乱川編 北原橋(天童)

乱川編[6]

◆北原橋(天童)

北原橋(天童)の写真 北原橋の上流で地区の人がパークゴルフ場の整備を行っていた=天童市

 乱川は源流部から20キロほどで天童市に入る。東根市との境界に程近い天童市川原子地区の小原と北原の両集落を結ぶのが「北原橋」(全長95メートル)だ。架設から30年。濃い水色に最近塗り替えられた欄干が遠めにも目立つ。橋のたもとに「ふるさとSRP(スーパー・リバー・パーク)」と名付けられた公園があり、地区内外の人たちの人気スポットとなっている。

 ふるさとSRPにはパークゴルフ場が設けられ、橋から上流へ約1キロ区間に芝生が敷かれている。市の建設課から借りた草刈り機の試運転をメンバーと共に楽しげに行っていたSRP会長の森谷勝男さん(64)は「ジャングルのようだった河川敷を地区の有志が15年かけてここまで整備した」と話す。

 森谷さんらは「橋にまつわる一番の思い出はテレビドラマの撮影があったこと」と話す。天童市出身で日本初の流行歌手と言われた佐藤千夜子をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説で、1977(昭和52)年春から半年間放送された。撮影時は先代の木橋で、地区の人がエキストラで出演し何度も行き交った。「今の橋なら撮影はなかったな」と皆が懐かしんだ。

 戦前の丸太橋のころ、今の橋の北東側に家が10軒ほどあったが、大雨で橋もろとも流された。それらの家は現在の国道48号沿いに移転。この水害を契機に地区住民が自発的に造り、43年に完成させた堤防が、ふるさとSRPの出入りに使う道路の盛土部分だ。

 橋は市バスのルート。1日4本、市立病院行きなどが運行されている。日差しの強い午後、乗客3人を乗せた小さなバスがゆっくりと橋を渡っていった。

2009/09/09掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]