やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>乱川編 向田橋(東根)

乱川編[4]

◆向田橋(東根)

向田橋(東根)の写真 薄い緑色の欄干が山あいの風景に溶け込む向田橋=東根市

 東根市沼沢地区で国道48号沿いの向原集落と向田や半在家、七森の各集落を結ぶ市道の橋が「向田橋」(全長87メートル、幅3.8メートル)。昔は丸太橋で、やがて木橋となり、1971(昭和46)年に現在のコンクリート橋となった。薄い緑色の欄干は山あいの風景に溶け込み、朝夕は通勤の車、日中は農作業の車が多く行き交う。

 「橋の幅があと50センチ広ければと思う」と七森集落の斎藤進さん(65)。4メートル弱とあって乗用車同士の擦れ違いができず、車は自然と橋の中央を通行するので、2本の黒いタイヤ跡が橋の中央部に見える。

 冬は押しのけられた雪が両側の欄干部分で壁になり、さらに道幅を狭くする。橋を渡って半在家や七森に向かうと見える急坂は、冬になると難所だという。「深夜や早朝に帰宅する車は積雪を車体の下に抱え込むので、坂の途中で上れなくなることがある」と斎藤さん。現在、急坂を迂回(うかい)する道路工事が2年後の完成を目指し進められている。

 橋周辺は釣りのスポットだ。投網で狙っていた佐藤昭夫さん(69)=天童市北久野本4丁目=は「きょうは台風で水が濁って駄目だね」と話す。「数日前の下見ではアユの群れが幾つも泳いでいたが、泥水を避けて下流に移動したのだろう」と残念そう。

 向田橋から4キロほど南東に、地区の田畑を潤す沼沢沼がある。週末は釣りのボートを積んだ車が橋を渡る。佐藤さんは「以前は大きなコイやフナが釣れたが、今はブラックバスだけになったようだ」と語った。

2009/09/07掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]