やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>真室川編 上高沢橋(真室川)

真室川編[9]

◆上高沢橋(真室川)

上高沢橋(真室川)の写真 高沢集落の北側に架かる上高沢橋。右奥が川ノ内集落=真室川町

 真室川が蛇行する真室川町の高沢集落には、北と南にそれぞれ橋が架かり、周辺地区との行き来を支えている。北の上高沢橋は、真室川中や秋山スキー場方面に向かう町道川ノ内高沢秋山線に1984(昭和59)年9月に架設された。長さ129メートル、幅8メートル。

 83年4月に旧真室川、安楽城の両中学校が統合し、現在の真室川中が開校したのを機に、町道も橋も整備された。北側の栗谷沢や関沢などから自転車で通学する中学生が、上高沢橋を渡っているという。近くの男性(74)は「橋のたもとで待ち合わせし、学校に通う子どもたちをよく見かける」と目を細める。

 町道と橋の完成は、車の交通にも影響をもたらした。栗谷沢などから安楽城方面には、川ノ内集落の東側の県道を南下し、町中心部を経由して向かうのが一般的なルートだった。町道完成後は約2キロ短縮できるため、町内外から大型車の通行が増えたという。

 近くの西村権仁右門さん(85)は「橋がなかったころは、荷物を牛や馬、舟に載せて川を渡っていた」と振り返り、「橋があるのとないのとでは、地域にとって天と地ほどの差がある」と感慨深そうに話した。

2012/03/31掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]