やまがた橋物語

>>山形新聞トップ >>やまがた橋物語 >>真室川編 及位橋(真室川)

真室川編[5]

◆及位橋(真室川)

及位橋(真室川)の写真 国道13号と町中心部を結ぶ及位橋。秋田、新庄方面に向かうルート上にあり、1975年の大水害の際は輸送、復旧に大きな役割を果たした=真室川町

 及位橋は旧及位小跡地の近くにあり、国道13号と主要地方道真室川鮭川線を結ぶ。1975(昭和50)年8月の大水害も乗り越え、災害復旧の際には物資輸送、復旧道路として大きな役割を果たした。

 真室川鮭川線はかつて及位橋右岸近くの山際を走り、通学路にもなっていた。道幅が狭く、落石や雪崩が相次いだため新たな道路の整備に伴って73年に架設された。塩根橋の下流約300メートルにあり、全長約40メートル、幅約9メートル。薄緑色の橋桁は白一色の中でひときわ映える。

 近くの主婦高橋節子さん(67)=及位=は思い出を語る。「大水害のとき、自宅裏山に土砂崩れの危険性が出たため、土砂降りの中、隣近所と一緒に橋を渡って及位小(現在は廃校)に避難した。怖い思いをしたのを覚えている」

 真室川町は75年の集中豪雨で大きな被害を受けたが、当時、国道13号から町中心部や被災地に向かうルート上にあった及位橋は、復興に向けた資材や救援物資など積んだ車がひっきりなしに通ったという。

 健康づくりのため散歩していた近くの太田タカノさん(88)=及位=は「昔は対岸の知人宅を訪問するとき、塩根橋を通って遠回りしなければならなかった。今は及位橋を渡ればすぐに目的地に着く。便利になった」としみじみ語った。

2012/03/27掲載
上流へ下流へ
[PR]
[PR]