やまがた橋物語

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須川編第2部[6]

◆須川橋(上山)

須川橋(上山)の写真 国道13号上山バイパスに架かる須川橋。手前の橋台、橋脚は4車線化に備えたもの=上山市

 車で国道13号を南下し、上山市に入ってしばらくして渡ることになるのが「須川橋」だ。長さ九十七メートル、幅一〇・四五メートルの鉄鋼製の橋は、上山市中心部を通らずに南北を結ぶ、重要なアクセス道になっている。

 一九六九(昭和四十四)年に事業化された国道13号上山バイパス宮脇-藤吾赤坂工区に、八八(同六十三)年に「須川橋」が完成、九二年にバイパスが開通した。

 当時、地区の会長を務めていた金原清一さん(88)=関根=は、国とのバイパス用地交渉役として、住民を説得していた。「賛成、反対、それぞれの立場の人がいて大変だった。七十軒くらい回ったかなぁ」と当時を懐かしむ。「山形市に行くにはわざわざ上山市中心部を通らなければならなかった。何としても山形への道路が欲しかった」と真剣な表情になった。現在は病院に通う際、山形市北部の県立中央病院まで二十五分で行けるようになり「夢のようだ」と話す。

 バイパス近くに住む会社員伊藤正明さん(60)=関根=によると、昔須川は水量が多く、対岸の宮脇は近くて遠い地区だったという。今は宮脇地区はもちろん、山形市への買い物で一日三-四回は通るようになった。「関根地区周辺は、新興住宅地なども出来て一気にあか抜けた」と伊藤さん。橋は住民の“生活の道”として定着した。バイパスは四車線への拡幅が計画されており、現在二車線の橋の両端には、橋台、橋脚が付いている。

2008/05/16掲載
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