やまがた橋物語

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須川編第1部[12]

◆睦合橋(山形)

睦合橋(山形)の写真 日が暮れても多くの車が行き来する睦合橋=山形市蔵王成沢

 国道13号とJR蔵王駅の間にある「睦合(むつあい)橋」。山形市東部の国道13号と西部の主要地方道山形上山線(西回りバイパス)、国道348号などを結ぶ県道蔵王成沢長谷堂線上にあり、交通量が多い。

 睦合橋は昔から交通の要衝だった。一九一一(明治四十四)年、奥羽本線金井停車場(現JR蔵王駅)が完成すると、停車場を中心に東西に延びる郡道が整備され、この時に睦合橋が架けられた。南山形地区振興協議会編さんの「南山形ふるさとの歴史」には、「(東に延びる郡道の)成沢線は須川に架ける睦合橋の工事を経て大正二年に完成し…」と記されている。停車場から睦合橋までの道路は飲食店や雑貨店などが軒を連ね、活気に満ちていた。

 市文化財保護委員の茨木光裕さん(56)=同市松原=が小学生だったころ、須川は子どもたちの格好の遊び場だった。「睦合橋近くの須川の川べりには湿地のような場所がたくさんあり、ドジョウやフナがいた。小学生時代は、学校が終われば遊びに行っていた」と話す。茨木さんの記憶に残る当時の睦合橋は、コンクリート製の古風な橋だ。

 現在の橋は九九年、須川の河川改修に伴い架けられた。山形ニュータウンの開発でさらに交通量が増加することなどを見越し、幅員を一八・八メートルに広げたという。日が暮れてからもヘッドライトをつけた車が途切れなく行き来し、広い歩道を犬を連れた人がのんびりと歩いていた。

2008/03/18掲載
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