やまがた橋物語

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寒河江川前編[12]

◆小月山橋(西川)

小月山橋(西川)の写真 送水管が付設され、人や車の往来とともに暮らしを支えている小月山橋

 小月山(こづきやま)橋(百三十八メートル)は、村山広域水道用水供給事業の西川浄水場を整備する際、国道112号からの取付道路の一部として建設され、一九七八(昭和五十三)年に完成した。

 村山地域六市六町を供給エリアとする村山広域水道用水供給事業。寒河江川から取水し、西川浄水場で良質な水道水にして供給する。給水人口は四十九万千八百人で、一日最大給水量は十二万二千五百立方メートルに上る。

 西川浄水場の管理道路は当初、国道112号から浄水場までの取付道路のみ建設する予定だったが、西川町と、右岸側の吉川、原両地区住民からの要望を受けて、浄水場の外周道路も併せて建設された。後に町道に移管され、両地区と、町役場や町立病院などがある国道112号沿線を結ぶ最短コースとなり、住民の利便性が確保された。

 西川町史によると、浄水場敷地の川べりにはかつて月山そっくりの小山があった。女人禁制の三山登拝の時代、小月山遥拝(ようはい)所としてにぎわい、対岸の「おはしもと」から橋が架けられていた。この橋は戊辰(ぼしん)戦役の庄内軍退却の際に焼き落とされたという。

 時を経て、ほぼ同じ場所に架けられた小月山橋。その下流には、西川浄水場から六市五町に向けた送水管が寒河江川をまたぐ水管橋があるが、西川町分の送水管は小月山橋に付設されている。村山広域水道と県南部六発電所を統括する県企業局村山事務所の堀重章前所長は「小月山橋は人や車も往来するが、水も通る。生活と密着し、暮らしを支えている橋」と話していた。

2009/04/03掲載
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