やまがた橋物語

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寒河江川前編[1]

◆溝延橋(河北)

溝延橋(河北)の写真 葉山を望む溝延橋。すぐ下流の寒河江川ではサケ釣りが楽しめる。欄干が青い橋は歩行者用=河北町

 寒河江川の最も下流、最上川との合流点付近に架かる河北町の溝延橋(長さ二百三十七メートル、幅六メートル)。同町溝延地区と寒河江市日田地区を結ぶ。春は近くの堤防に桜が咲き、秋は下流でサケ釣りが行われ、町内外からの人でにぎわう。

 橋は一九六八(昭和四十三)年に完成した。架橋前は渡船場があったが、地元住民は不便を強いられたため溝延橋を待望していた。同町発行の「河北町の歴史」によれば、五九年に地元住民らが溝延橋架橋促進協力会を結成。五年後には、町と寒河江市で期成同盟会を組織して県に要望したという。

 溝延地区に住む町誌編さん委員長の北畠教爾(きょうじ)さん(75)は「上流にある寒河江川橋を迂回(うかい)するのは大変だったから、みんなに待たれた橋だった」と話す。八四年には隣に幅三メートルの歩行者用の橋が完成した。

 一帯は景観の良さで知られる。月山や朝日連峰、蔵王、葉山など周囲に広がる山々を見渡すことができる。北畠さんは「長岡山(寒河江市)の果樹園が朝日を浴びる景色も美しい」と話す。

 溝延橋の上、下流の堤防には、県の「桜づつみモデル事業」や山形新聞、山形放送の「最上川さくら回廊」事業で約三百本の桜が植えられた。春は、鮮やかな桜堤の向こうに真っ白な月山がそびえる。寒河江川鮭有効利用調査委員会の釣穫調査として、秋には橋のすぐ下流で引きの強さが魅力のサケ釣りを体験できる。豊かな自然に囲まれた溝延橋は、季節ごとにその姿を変える。

2009/03/16掲載
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